三大害虫
アブラムシ
地上部、特に新芽がやわらかく伸びている時期に、どこからともなくやってくるアブラムシがウイルス病を持ってきます。
アブラムシは春先、風に乗って飛んできます。メス1匹だけからでもたくさんの子どもを産み、いっぱいになります。葉がベトベトとした感じになり、運び屋のアリが登ったり下がったり、葉が黒くススケたりしてくると、かなり重傷です。
大きいアブラムシが一匹だけついた時に見つけてつぶしましょう。新芽がやわらかい時や蕾が小さい時は殺虫剤の散布が必要です。葉も蕾も固くなれば、アブラムシの心配はなくなります。


ネダニ
もう一つの大敵はネダニです。土の中で鱗片の下部を食べているので、球根を掘ったときに初めてその被害が確認されます。0.7-0.8mmの白、半透明の虫で、なかなか見つけるのは大変です。
食べた跡が茶褐色になっているので、被害球を見つけたら、土ごと処分するとよいでしょう。
球根を植えるときに殺虫剤の粒剤を土に入れておきます。芽が出てきて追肥するときも、肥料と一緒に粒剤も追加します。アブラムシなどの対策にもなります。
コウモリガ
地上部につく害虫でもうひとつ気をつけなければならないのは、茎に入りこんだコウモリガの幼虫です。根元に糞がこぼれているので、すぐに分かります。
早期に発見、穴に細い針金を差しこんで突き殺すか、原液の殺虫剤をしみこませた脱脂綿を詰めこんで殺します。発見と対策が早ければ枯れることがありません。
ユリの病気
ウイルス病
生育が悪くなり、葉が黄色っぽくモザイクになったり、葉は元気でも花が引きつって、本来の花型に咲かなくなります。
ユリの大敵であるウイルス病は農薬では防除できません。病気にかかっていない球根を栽培し、ウイルスを媒介するアブラムシなどの対策をすることが重要です。ウイルスに感染している株でも、生育環境が良ければ発症しにくくなります。
球根腐敗病
カビの一種フザリウムによる球根腐敗病は、気が付いた時は手遅れで、致命傷的な病害です。地温が上がり、水分があると球根の茎盤部から腐り始めます。古くなって枯れた下根からフザリウム菌が侵入すると考えられます。
高温時(5月下旬くらいから9月末まで)は、乾かさないよう、水をやりすぎないように。水の管理が重要なポイントになります。
植え付けは地温がなるべく上がらない場所を選び、球根の周囲に有機質は入れないようにします。
葉枯病
ボトリチスというカビの一種により、葉や花に茶褐色の病気が出て枯れてしまいます。
ササユリなど弱いものは、葉に水がついている状態のところで温度が上がると、すぐにボトリチスの病斑が出てきます。病徴の出たものは、殺菌剤をかけても決して元通りに治らないことを頭に入れておいてください。