- 和名:カノコユリ(鹿子百合)
- 学名:Lilium speciosum
- 開花期:7〜8月
- 茎丈:50〜150cm
- 花径:10cm程度
- 花色:桃色で縁が白、赤い斑点
- 花形:手鞠形
- 花の向き:下
- 香り:甘い香り
和名のカノコユリは、花の内側に鹿の子絞りのような突起が散ることに由来します。学名のspeciosumは、美しいという意味です。
1829年にシーボルトが持ち帰った球根が、1832年にオランダのゲント植物園で開花し、ヨーロッパ人を魅了しました。明治以降は欧米で日本のユリの育種が進められ、カノコユリはヤマユリなどと共にオリエンタルハイブリット系の交配親に使われました。
比較的丈夫で育てやすく、美しいユリです。鹿の子模様のアカカノコユリと、純白のシロカノコユリがあります。かつては、畑で球根が生産され、海外へもたくさん輸出されていたものです。
球根は比較的大型で、肥大もよく丈夫ですが、苦みが強く食べられない種類です。

日本には、シマカノコユリとタキユリの二変種が自生し、どちらも環境省により絶滅危惧Ⅱ類 (VU)に指定されています。台湾、中国大陸には、タイワンカノコユリが自生しています。
シマカノコユリは鹿児島県甑島、九州西海岸が原産。一般にカノコユリといえば、シマカノコユリを指すことが多いです。
シマカノコユリからは様々な品種が選抜されています。横浜市の内田昌男氏が作出した「内田カノコ」は花色が濃くて耐病性が高く、最も一般的です。
タキユリ(崖百合)は高知県、徳島県、長崎県に分布。丈が高くなり、茎を弓なりにする傾向があります。崖などで垂れ下がって滝のように咲くのが名の由来とされます。花はシマカノコユリに似ていて、葉は幅が広くて大きめです。
タイワンカノコユリは、花色がクリーム色または白で、花の形が「グロリオサ」に似ていることから、変種名gloriosoidesが付いてます。